手打ちそば屋は眠れない

去年も不作!国産ソバが不足している。

なんでも、和菓子屋さんが困っているらしい。
アンコの材料となる、
国産の小豆が、天候不順のため不作で、
手に入りにくくなっているとか。
もちろん値段も上がっている。

 

これは、昨年の、北海道の長雨が原因だとか。
ほとんどが、北海道産に頼っていたため、
ここで採れないと流通しないのだそうだ。

 

これは、ソバも同じこと。

 

年によっては、全国のソバの生産量の、
半分近くを育てていた北海道なのだが、
昨年は、量が、ぐっと減ってしまった。

 

長野をはじめとする他の産地の収量も思わしくなく、
全体に、国産のソバが、手に入りにくくなってしまったのだ。

 

色々と情報が錯綜していて、
迂闊なことを書けなかったのだが、
先月になって、農水省の統計が発表された。

 

それによると、
昨年30年の全国のそばの収穫量は、
前年の16パーセント減の28,800トン。
なんだ、たくさん採れているではないか、、、
と思ったら、ちょっと違うようだ。

 

豊作と言われた平成24年には、
全国で44,600トン採れている。
その時の収穫率は、
10アールあたり73キロ。
ところが、昨年は、
10アールあたり45キロしか採れていないのだ。

 

これでは、質の良いソバは限られてしまうし、
農家の人も、
収穫が少なくて大変だろうなあ。

 

ということで、
質のいい国産のそば粉の相場は、
カクッと音を立てて上がってしまった。
製粉屋の社長は、玄ソバを仕入れるために奔走し、
ますます不機嫌な顔になっているとか。

 

どうもここのところ、
そばの出来の悪い年が、
数年続いている。
それだけ、自然の変化に、
弱い作物なのかもしれない。

 

また、農家の人も、
あまり、生産に力を入れていない現実もあるようだ。
だって、他の作物に比べて、
あまりお金にならないからね。

 

今年こそ、
天候に恵まれて、
良いソバがたくさん採れますように。
って、毎年言っている気がするが、、、。


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