毎日そばを食べているのだから、
旅行に出たときぐらいは、
他のものを食べたいな〜〜、
と思っているのだが、
なかなか、そうもイカないようだ。
高崎の街で、
どこかで昼でもいただこうと思って、
ブラブラと歩いてみた。
ネットで調べる方法もあるが、
なんの先入観もなく、ふらっと、
気に入った店に入ってみるのも、
旅の楽しみなのだ。
出来れば、普段食べない、
普通のお米のご飯を食べたい。
魚や野菜の煮付けをおかずにしてね。
駅の中のチェーン店のようなところではなく、
個人で頑張っているような店に入りたいな。
などと思いながら高崎の駅の周辺を歩いてみた。
ところがねえ、
あまり、目に留まるような店が見当たらない。
カウンターだけのラーメン屋さんや、
見た目はおしゃれな、イタリア風ごった煮うどんの店や、
インド風汁かけご飯の店は目立つ。
でもねえ、普通の和食屋さんが、見当たらないんだねえ。
歩き疲れたし、時間もなくなってきたので、
結局、それまで、あえて無視をしてきた、
「そば」の看板の店へ。
天丼とのセットがあったので、それをいただく。
昔ながらのお店で、良心的な値段で、
頑張っている。
多くのお客さんで、狭い店内は賑わっていた。
さて、四万温泉には二泊したので、
あいだの昼は、温泉街に出ていただくことになる。
が、小さな温泉街、食べるところが限られている。
表にメニューの出ていないうなぎ屋と、
そば屋が二軒、中華料理屋は定休日、
おしゃれだけれど、素人感が漂うカフェ、
旅館の食堂のうどん。
それしか選択肢が無いので、
必然的に、片方のそば屋へ。
温泉地にかかわらず、
しっかりと手打ちされたそばで、
なかなか良かった。
私には苦手な酒も、そこそこのものだった。
そして最後の日は、
真田信繁とも関わりのある沼田へ行ったのだが、
ここでも、つい目に入る「そば屋」を無視して、
街なかを歩いてみる。
新しく建てられたばかりらしい、
中華料理店で食事。
ランチメニューだったけれど、
まあ、いただきました。
、、やっぱり、そのへんのそば屋のほうがよかったかな、、。
ということで、
旅に出ても、そば屋から離れられないのだ。
というか、
長野を歩いてみてもそうだが、
普通のご飯とおかずを出してくれる店が、
街なかから減っているのだね。
多いのはラーメン屋さんと、
イタリア風の食べ物屋さん。
そういうのが、時代の好みなのだろうか。
その中でも、
しぶどく生き抜いているのが「そば屋」なのかもしれない。
店にもよるかも知れないが、
旅先で入っても、それとなく、
心落ち着ける気がする。
いや、それも、自分がそば屋をやっているから、
感じることなのだろうか。
そんな旅する人の、
拠り所にもならなくてはねえ、そば屋は。
それにしても、
この頃の外食の姿は、
う〜〜ん、これでいいのかなぁ、
と、年寄り的に憂いてみたりする。
四万温泉「小松屋」さんのそばです。